会社の文化は経営者が作ってる

ふっと、思った。やっぱり、会社の文化は経営者が作ってるんだな、と。

いろんな会社に行って解析システムを構築するという仕事柄、いろんな会社を見てきたことを振り返ると…。

"企画を売れ! アイデアを売るんだ!" といって接待交際費を縮小した、とっても怖い社長さんがいた。まあ、業績が芳しくないので、経費削減をしたかったのだ。だが、その社長さんは交際費を使いまくるのだな。確かに、それなりに大きな仕事も受注してくるのだけど、それを企画を売った実績だとは、従業員の誰も認めてなかった。交際費を使いまくるばかりか、自分の食費も経費で落としてたりなんかしたからなぁ…。今思えば、統計解析してたら、おそらく受注案件の規模と交際費の金額には相関関係が見られただろうなぁ…。 (^^; そんな会社で、アイデア勝負なんていうカルチャーが育つはずもなく、離職は止まらず、少しずつ規模は縮小してた。私が離れた後は業績悪化で引っ越したようだ。

"作業をするな。仕事をしろ!" という指導をしてたところもあった。でも、何が必要のない作業で、何が価値のある仕事なのかを明確にしたことはなかった。うまくいかなかった時に、無駄な作業をしてるからだと罵倒するばかりで、結果、臆病で上司の顔色を伺うようになり、価値があるかどうかではなく、怒られるか怒られないかを判断基準にするようなスタッフばかりになった。まあ、業績は…。

とある会社で PDCA が回らないという。経営者は PDCA のサイクルで、右肩上がりの業績を望む訳だが…。毎月の締めの業績報告で、「目標に届かなかったのは、弓を引いているからだ。来月は弓を放つぞ!」とか発表しちゃうのだな、トップが。例えばこれが「予定していた B 社と C 社の案件が ZZ 社に競り負けた。ZZ 社の提案内容を吟味して A 社の受注獲得に望み、先月分をリカバリするように。」とかだとどうだろう? 現場のスタッフが PDCA を意識するのはどちらだろうか?

"プログラムは思った通りに動かない。書いた通りに動く。" という格言がある。もっと一般的なところでは "子どもは言った通りに育たない。親を見て育つ。" といったところか。

スタッフは思った通りには動かない。経営者を見て育つんだ。

 --- --- ---

…話はブレてしまうが、思った以上の活躍をするスタッフを育てている人も、世の中にはいるのだなぁ…。人は成長する。その成長を加速させるのがうまい人ってのがいるのだ。私もそーゆー人間でありたいものである。