世界一受けたいお金の授業

「高校生ぐらいを対象にした、分かりやすいお金の本。」


専門書のような難しい雰囲気を出さずに、"お金のリテラシー" を解説した本書。実際に、高校で授業をした内容なのだそうで、分かりやすくまとまってて好感が持てる。

もう、お金に関する一般書は読まないつもりだったのだが、テレビ番組の "せかじゅ" 関連の本ならおもしろいかもしれないと思い、タイトルに釣られて買ってしまったのだ。ま、"せかじゅ" には関係ないようで、便乗商売っぽいのだが、おもしろかったので気にしないでおくことにする。

本書は、スターバックスを例に、"ブロックパズル" と名付けられた簡易版のストラック図を使って、順を追ってお金に関する考え方を解説している。財務諸表の損益計算書に相当する領域をカバーしているのだが、売上総利益だの、経常利益だの、そんな専門用語は登場しない。ブロックパズルを使って、構造的にお金の種類を捉えて、国、会社、そして自分のお金のいずれでも通用する、基本的な考え方を解説している。

今や、お金のリテラシーは必須らしい。自分の 20 代の頃のことは棚に上げて、こーゆーことを書くのは気が引けるが…。(^^;

職場では、金勘定ばかりしているはずの営業職の人ですら「お金のことは難しくてよく分からないんですよ〜」と言っていたことを思うと、デザイナーやエンジニアの方々はなおさらだと思う。そんな、お金は好きだけど、苦手な人が最初に読む一冊。

"世界一感動する会計の本です - Tommy Heartbeat 2nd" や "世界一やさしい会計の本です - Tommy Heartbeat 2nd" なんてのも捨て難いが、どちらかと言えば会計よりなので、一般的なのはこの本をお薦めしたい。

まあ、いずれも読みやすくて易しい内容なので、この際、全部読むのもあり。きっと、分かった気分になれるはず。:-)

世界一受けたいお金の授業

世界一受けたいお金の授業