女性の品格

「性別を問わず、品格ある大人になるために。」
「この本は女性の品格について書いたつもりでしたが、結果として、人間の品格とは何か、品格ある生き方とは何かについて考えざるをえませんでした。」と、著者の坂東眞理子氏。インナーウェアなど、女性限定のテーマもあるものの、"すみません" よりも "ありがとう" を使うとか、人の悪口を言うと品格が下がるとか、性別を問わない品格ある大人の振る舞いが、そのほとんどを占める。

もしかしたら、古い価値観に思える部分や、押し付けがましく感じる部分もあるのかもしれないが、本書に書かれている事を考えながら、ちょっと周りの人たちを見てみて欲しい。深い付き合いではないけれども好印象の人、友だちの中でも特に居心地がいい人、理想的な上司やちょっといい感じの同僚などなど…。いかがだろうか? "女性の品格" に書かれているような振る舞いが、けっこう当てはまるのではないかと思うが、いかがだろうか?

品格のある人の人物像が見えたところで、気に入っている人たちから自分がどう見られているのかを振り返ってみる。いかがだろうか?

どのように言葉を発し、どのように振る舞うかは、まったくもって個人の自由である。けれども、狭い範囲の中で選んだ自由は、本当の自由なんだろうか? まずは、"女性の品格" を読んで選択肢を増やしてみて、それから自由を満喫してみるのがいいんぢゃなかろか?

女性の品格 (PHP新書)

女性の品格 (PHP新書)