国語算数理科しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

「子どもはもちろん、会計を知らない大人が読むべき一冊だわ。」
404 Blog Not Found:仕事、約束、会計。 - 書評 - 国語算数理科しごと で取り上げられていて、衝動買いした一冊。

全部で 150 ページほどで、字も大きくて、イラストも多い。子どもに説明するとゆー会話調のスタイルで、アッとゆー間に読み終わる短い本だが、その内容は秀逸。会計の本質的な概念を通して、仕事の意味を説明しているのだ。

以前、取り上げた 「1秒!」で財務諸表を読む方法 - Tommy Heartbeat 2nd は、財務諸表の作り方をすっ飛ばして読み方に徹した良本だったが、"国語算数理科しごと" も貸借対照表の作り方の話は出てこない。あくまでも仕事とゆーものの説明なのだ。実は、書き方よりもこっちの方が遥かに大切。難しいことをこねくり回すよりも、自分がやっていることの意味を反射神経で直感的に理解できる感覚を磨くことは、現代を、そして未来を生きてゆくのに、必ず大きな武器になるからだ。

会計を義務教育で教えるべきだとゆー話もちょこちょこ聞くのだが、ホントにそー思う。「大人になったら何になりたい?」「ウルトラマン!」などと言ってて微笑ましいのは、幼稚園まで。そして、仕事の意味が分からないまま、この質問に答えるのは無意味だ。ちゃんと仕事の意味を理解した上で、自分が進むべき道のりを思い浮かべ、多少なりとも目的意識を持っていれば、学ぶ姿勢も変わってゆくとゆーもの。

小さな子どもも一歩一歩着実に大人へと向かってゆく。大人になってゆくのに必要な知識を与えるのは親の努め。無邪気で天真爛漫もいいけれど、一人前になった子どもと酒を酌み交わす日を楽しみにしようではないの。:-)

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

この本を読みながら自分のことを考えていたのだが、いや〜、正直言って、私はこのあたりの感覚は少し鈍いな。(^^;