ピル

「望まない妊娠をしないために。」
日本では、避妊具と言えばコンドームが代名詞とも言える存在だけど、避妊を男性任せにしていては、安心してセックスしてられないのではないのかな? 妊娠をしてしまうリスクがあるのは、一方的に女性なのだから、自ら避妊をコントロールできるなら、それにこしたことはないはず。

妊娠は目出たいモノだと思いたいけれども、まだ、生活基盤も整っていないのに、できちゃった婚することになってしまうかもしれない。それで幸せになるケースももちろんあるだろうけど、そうでないケースも少なくない訳で、幼児虐待のニュースなんか見てしまうと、望まない時に子どもができることは、できるだけ避けて欲しいと願わざるを得ない。また、堕胎件数もかなりの数になるそうだけど、体も心も傷つくのだし、ちゃんと避妊できるなら、そーゆー選択をした方が絶対にいい。

コンパで酔った勢いでいい雰囲気になって、そのまま…なんてこともあるかもしれない。まだ、お互いよく分かってない段階でセックスなんてするなよぉ〜と思わないでもないけれど、そーゆー説教を垂れてもしょーがない。そーゆー現実があるなら、現実に即した対応を考えなきゃならない訳で、その場の雰囲気に流されて、望まない妊娠をしてしまうぐらいなら、ピルを常用することも考慮した方がいいんぢゃないかと思う。

薬だから副作用があるんだけれども、薬効や副作用を十分理解した上で、使う、使わないをちゃんと判断するために、ぜひ、本書を手にしてもらいたい。セックスは甘くて、気持ちよくて、楽しくて、幸せなモノだけれども、妊娠したとなると人生の大きな転機になることだし、時には大きな傷を残すこともあるから、ちゃんと幸せをコントロールしたいぢゃない。

本書は 2002 年の発行なので、もしかしたら今は少し状況が変わっているのかもしれないから、その後の移り変わりを補完する情報もあたってみた方がいいかもしれない。

ピル (集英社新書)

ピル (集英社新書)

コンドームを否定する訳ではないけれど、途中で外れちゃったり破れたりして、妊娠してしまうケースもあるようだし、万全とは言えないみたいだ。ただ、妊娠したかもしれない…とか悩みながら生活するのはストレスだそうで、女性にとってはコンドームをちゃんと付けてくれるってのはうれしいことらしい。それに、ピルでは性感染症は防げないから、より良い関係のためには、男性はコンドーム使った方がいいだろうね。高価なもんでもないし、安心できるセックスってのは、メンタル面でも満たされると思うし。