CUBE

「SAW を知らなきゃ、面白かったかもしれないけれども…。」
目覚めると箱の中。どんな理由があって、そのような状況に追い込まれたのか分からないが、とにかく脱出しないことには、いずれ餓死してしまう。殺人トラップのない安全な箱を探しながら、出口を探して彷徨い、徐々に箱の謎が解明されてゆく…。

舞台はずーと箱の中だけど、次に何が起こるかわからないから、2 時間ずーっと緊張が続く。登場人物のそれぞれが違う才能を持っていて、脱出にどう役立つのか、謎解きにどう役立つのか、徐々に明らかになってゆき、飽きさせない展開もいい。バラエティに富んだ殺人トラップもスリル満点だし、そんなにグロテスクな表現もないから、謎解き脱出映画として楽しめる映画だ。

だけれども…。最大の謎が未解明のまま、映画はエンディングを迎えてしまうのだ。SAW シリーズは、目を覆うほどのグロテスクな映画だが、最後にすべてが解明され、「おおぉぉ〜、ソウだったのかぁ〜!」*1と、スッキリ感、騙される快感がある。でも、CUBE にはそれはない。いったい誰がこんな装置を作ったのか? なんのために拉致って来たのか? どーゆー人選が行われたのか? などなど…は、登場人物たちの疑問でもあるのだが、視聴者の疑問でもある。それが明らかにならない点が、いまいち気に入らないんだよなぁ〜。

それさえ除けば、なかなかおもしろい作品だと思う。疑問点は続編で解決するのだろうか?

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箱は動くんだけど、どーやって電気やガスを供給してるんだろうねぇ…。電気代はかなり高そうだなぁ…。串刺しの串はどこに格納されてたんだろう…? あの串はきっと隣の箱にはみ出すよなぁ〜。などなど、設定面の疑問もいろいろ気になる。(^^;

*1:だから、'ソウ' とゆータイトルなのだな。