女になりたがる男たち

「フランスの歴史と言えば、ジャンヌ・ダルクマリー・アントワネット、ナポレオンに…。おぉぉぉ、ジダンの頭突き!」
フランス人ジャーナリストであるエリック・ゼムール氏が、フランスの変移を中心に、性の観点から社会と日常を斬った本書。いや〜、これは揉めるわ。:-P 敵に回しているのは、フェミニズムだからねぇ…。本の帯にはこんなことが書かれてる。

フェミニズムが世界を滅ぼす。
フランス人女性を激怒させた問題の書、ついに日本上陸!

煽りますなぁ〜。

フェミニズムにも違和感を感じていたし、著者の視点も分からなくはない。でも、昔が良かったってのもちょっと違う気がする。どちらでもない望ましい形ってのがあると思うのだが、社会全体が望ましい形にバランスするには、まだまだ時間がかかるだろうね。「世界を滅ぼす」なんて過激な表現をしてるけど、なーに、心配することはない。伸び過ぎたゴムは、反動で戻るのさ。:-)

フランス人らしい性的比喩が豊富なので、嫌悪感を感じる人もいるかもしれないが、一つの世相の捉え方として興味深い。正しいとか間違ってるとか、そーゆー結論を求めると、腹立たしいと感じる立場の人もいるだろうな…。

女になりたがる男たち (新潮新書)

女になりたがる男たち (新潮新書)

ま、触らぬ神に祟りなし。この件については、これ以上、深くは触れない。:-P