レインメーカー

「新人弁護士のデビュー戦。」
ジョージアのキャンペーンで当たったのがこの映画。キャンペーンの最後の方の、観たい映画が残ってない中で、妥協して選んだ作品だったから、あまり期待してなかったんだけど、なかなか見応えのある法廷映画だった。

映画は、就職早々、遺言作成と保険金支払いを拒否し続ける保険会社に請求訴訟、そして DV を受けている女性から委任状を貰うために、病院での営業活動に勤しむところから始まる。弁護士が営業活動をする "訴訟社会アメリカ" って感じだ。

所属先は、やり手の法律事務所だったみたいだけど、脱税疑惑で経営者は雲隠れ。事前に匂いを嗅ぎ取っていた先輩にそそのかされ、独立の準備を進めていたので、そのまま新しい法律事務所の案件として、保険会社の弁護団に戦いを挑む。

新米弁護士役は、マット・デイモングッド・ウィル・ハンティング [DVD] や、ディパーテッド (期間限定版) [DVD] でも、思ったのだけど、アメリカでインテリジェンスが高い人の典型的な顔って、マット・デイモンみたいな感じなのかな? どちらかと言えば、少しやんちゃな感じの顔だと思うんだけど…って書くと、マット・デイモンに失礼か。

保険会社の弁護団相手の駆け引きが話の中心で、なかなか楽しませてくれる。最後は勝訴するんだけど、「試合に勝って勝負に負ける」って感じのエンディング。相手も天晴なモノなんだけど、話題が白血病なだけに、笑いにくい感じ…。

レインメーカー [DVD]

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えーっと…。保険会社の CM は、必ず心温まるイメージで表現されているけれども、保険のビジネスモデルを考えると、この映画のような会社があっても、まあ、おかしくはないわなぁ…。映画はデフォルメされたフィクションではあるけれども、契約時にはニコニコしていて請求時に揉める話は、日本でも聞かないでもない。契約者の無知や身勝手な話であることも多いけど、業績が悪化したら、収入を増やす努力と支出を減らす努力をするのが会社な訳で…。

そーゆー社会を垣間みる意味で、観ておいて損は無い映画だろう。