クルーグマン教授の経済入門

「株価の全面安と円高が続く日本経済。いったいぜんたい、どーなってんのぉ?」
クルーグマン氏の論文「It's Baaack! (復活だぁ〜)」を筆頭に、同氏の他の論文や、スヴェンソン氏の論文、そして山形浩生氏の補足を一冊にまとめ、調整インフレを目指すことを訴える本書。

恥ずかしながら、最初の「It's Baaack! (復活だぁ〜)」はチンプンカンプンだった。(^^; 前提知識として、経済学をそこそこ知っていなければ、分からないんぢゃないかな? 読むのを挫折しそうだったんだけど、それでも読み続けたのは、堅苦しくない山形浩生氏の翻訳であり、1/3 を過ぎれば山形浩生氏の補足があることが、目次から分かっていたから。:-)

正直、「デフレまんせー\(^_^)/」と思っていた。同じ所持金で買えるモノが増えるし、今まで買えなかったモノも買えるようにようになるもんね。でも、それは、とっても個人的で、一時的なものだってことがよ〜く分かった。デフレ (物価が低下してゆく現象) においては、買い控えが起こっちゃうんだねぇ〜。だって、来年 (とか来月とか…) の方がもっと安くなると期待しちゃうから。金は天下の回りものってゆーけれど、デフレだと回る速度が遅くなっちゃう訳だ。んでもって、回転速度が鈍ると、入って来るお金も少なくなっちゃうぅぅぅぅ〜。

もちろん、もっとまじめにいろいろ考察されているので、ちゃんとした論説は本書を読んでみてくだされ。とりあえず、ここに "にわかインタゲ支持者" を誕生させた内容だったことは間違いないので。

片方だけの視点から見ていても正しい答えは見えてこないから、反論本も読みたいところなんだけれども…。はてさて、素人に分かる本はどれだろう? 何かよさげな情報をお持ちなら、お知らせいただければ幸甚でございまする。


クルーグマン教授の<ニッポン>経済入門

クルーグマン教授の<ニッポン>経済入門

さて…。この本の amazon での評価がそんなに高くないのが腑に落ちないのだが、低い評価をしているレビュー記事を読んで、とーってもがっかり。…ってか、翻訳がどーのこーの…って、あまりにもアホくさくて腹が立つほど。「原書の方が分かりやすいかも…」と思う翻訳本も少なくない中で、難しい話をちゃんと一般人に届くように翻訳してくれる名訳だとゆーのに…。ちゃんと内容を読んでないのかなぁ…。嘆かわしい限りだ。