カジノ・ロワイヤル
「新しい 007 は肉体派だ。」
これを観たのは気まぐれだったのだが、歴代の 007 シリーズよりもはるかに肉体を駆使したアクションムービーで、予想以上に面白かった。
007 誕生秘話ってことだが、初っぱなの白黒の部分だけ。それが終わると最初の任務の物語となる。'誕生秘話' から古い時代を創造していたが、除細動器が登場するなど時代背景はあくまでも現代。今までの 007 とは違って、ここから新たなシリーズを再スタートさせるかのようなイメージとなっている。
私が最初に観たのはロジャー・ムーアだったから、誰がジェームズ・ボンドでもあまり気にならないが、歴代のジェームズ・ボンドではション・コネリーが高い評判らしい。スマートなジェームズ・ボンドを踏襲する以上、ション・コネリーのイメージを払拭するのは難しいだろうから、新しいジェームズ・ボンド像がいいのかもしれない。
まあ、それはともかく…。007 シリーズとして一定のクオリティを超えて、安心して観られるし、肉体派のジェームズ・ボンドってのは、映像的にもけっこう楽しい。
冬休みの娯楽作品として、観て損のない映画だ。
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/05/23
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そーいえば、このシリーズの楽しみの一つである秘密兵器がなかったような気がするが、現代がすでにハイテク社会と化してしまった (iPod touch で Google Map なんて、数年前までドラえもんのポケットの話だったんだから…) から、登場する機器が日常的な機器に見えてしまったのだろうか?