ダイ・ハード 4.0

「いや〜、痛快、痛快。今度の敵はサイバーテロだ!」
たまたま娘に会いに行ったのが運の尽き。またしてもテロに巻き込まれてしまう、アナログ刑事ジョン・マクレーン。手に汗握る過激なアクションと、風刺の効いたぼやきが、たっぷり詰まった 2 時間映画だ。

話のディテールとか、人物描写とか、そんな理屈はどーでもいい。頭を空っぽにして楽しめば、それで十分。でも、まあ、パロディもちりばめられているので、ボーっと観てるだけだと損をするかもしれない。

エレベーター塔が登場するのは最初のダイハード、F-35 の上に落ちるシーンはダイハード 2 で旅客機の翼上で戦ったシーンを、そしてトンネル内のカーチェイスダイ・ハード 3 を思い出すが、旧作へのオマージュとして盛り込んだ遊び心だろうか?

'4.0' と微妙な名前は、4.1 の登場を意味するのだろうか? それとも、サイバーテロだから、暗にソフトウェアのバージョンをイメージするようなネーミングにしたのだろうか?

…などなど、気になるところはいろいろあるが、魅力の詰まったエンターテイメント作品だ。大画面で綺麗なブルーレイディスクを堪能するのがいいかもしれない。

クリフ・カーティス演じるボウマン。FBI 副局長なのに、いまいちストーリーに影響を与えてない感じ。最後は防弾チョッキを着て現場に向かったけど、頭脳派ぢゃなくって、肉体派ってことだったんだろうか? シリル・ラファエリ演じるランドが忍者ばりのアクションを見せてくれる。…のだが、最後は「マクレーン危うし!!」と思う間もなく、あっさりと幕を閉じてしまう。このあたりは、ちょっとがっかりするところ。:-)