未来は facebook にあり。

facebook に期待しているのは、私だけではないらしい。当たり前だが…。

英語が堪能ではない私にとって、facebook で遊ぶのはそれなりに労力がいる。それなのに、なぜか引きつけられてしまう魅力があるのだ。


かつて、クローズドなパソ通から、オープンなインターネットに人々が流れた時期があった。それが、なぜ、クローズドな SNS に戻るのか? パソ通と何が違うのだろうか?

その答えは "つながり" にある。かつて会員制のサービスとしてパソ通があった訳だが、その目的は情報共有だった。掲示板があって、意見交換をする場だった。フォルダーがあって、おもしろいソフトウェアやエロ画像を共有する場であった。:-) けっこう、オフ会も盛んだったようだし、他人とのつながりがなかったとは言わないが、メインは情報共有にあった。

一方の今の SNS は、お互いの趣味嗜好であったり、友だちであったり、所属コミュニティであったり…。そーゆーところから人と人とのつながりが生まれるところに中心が移っている。住んでいるところや生まれ故郷、好きな食べ物や音楽、所属しているコミュニティーなどなど。いろんなところからリンクをたどって、同じ傾向の人を見つけることができる。パソ通時代には、こーゆーのはなかった。せいぜい、自己紹介を書く欄があったぐらいで、メールを送ることはできたけれども、"マイミクになってくださ〜い。" なんてのはなかった。つながりは "テーマ" だけだったのだ。

正直、パソ通時代に比べて、今の SNS は情報密度は薄いと思われる。最初に mixi に誘われたとき、パソ通ののりでアクセスして、内容の薄さにがっかりしたのを覚えている。しかし、濃い情報がブログや wiki などで、大量に溢れている今は、Google で検索すれば、かなりの確率で目的の情報にたどり着くことができる。そんな時代だから、会員制のサービスの目的が、昔とはずいぶん変わってしまったのだろう。これも時代の多様化の流れとゆー訳だ。

さて、そんな SNS ブームの中で、特に注目しているのは、アメリカで旋風を巻き起こしている facebook だ。他の SNS 各社が全部社内開発 (アウトソーシングしてるだろうけど、この場合は費用面を意味する) であるのと違って、facebook は外の人間がアプリを作ることができるのだ。そのおかげで、多少の腕に覚えのある人のかっこうの遊び場となる。誰かが自分のところにセットアップしたら、アッとゆーまに口コミで伝播したりする。自分の作品が翌日には爆発的に広まっていたりする訳だから、これはかなり楽しいに違いない。運営している facebook にしてみれば、自社の費用をかけることなく、勝手に新しいアイデアが次々と実現されてゆくことになり、発展スピードは他の追従を許さない。

# …と書いていたら、最大手の MyPlace も仕様をオープン化するそうな。

日本の SNS 大手の mixi や、GREE に関しては、残念ながら、あまり発展的なニュースは目にしない。mixi はデザイン変更が不評だし、GREE は強制アバター (ま、au の公式サイトになった関係だろうけど) で、大騒ぎになってたり…。

国内で面白いことが起こらないのがおもしろくないが、とりあえず今は facebook がおもしろい。日本語版が登場することを、首を長くして待っているところだ。