アンジェラ
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: DVD
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独特のリズムと雰囲気のある、リュック・ベッソン監督作品。映画を観てると、「レオン」や「フィフスエレメント」を彷彿とさせられた。白黒で描かれるフランスの雰囲気が、古き良きフランス映画を思い起こさせるが、ところどころに魅せる現代的なカットがとても効果的で美しい。長身の女優、リー・ラスムッセンはリュック・ベッソンが好む雰囲気をまとっていて、彼女が見せる表情はどことなくキャメロン・ディアスに似ている。
最初の方にあった、ニケ像 (? 首のない天使の銅像) の奥に立つリー・ラスムッセンのカットが象徴的で、思えばあのカットがすべてを物語っていたのかもしれない。そのカットにリー・ラスムッセンには実によく似合う。
内容は、純愛物のラブストーリー…ってことになるんだろうけど、とても表現しにくい。死を覚悟した落ち目の男を救う強い女を描いているんだけれども…。でも、リュック・ベッソンワールドを堪能する 90 分であることは間違いない。
ハリウッドのジェットコースタームービーばかりが映画ではない。アートスティックなスローバラードのような映画に、ストレスフルな日常が癒された。分刻みのスケジュールから解き放される時間をもらった気がする。
心が疲れている人にお勧め。