あなたはコンピュータを理解していますか?

第一章が「その味噌汁の塩分はいかほど?」となっている。が、なぜか、コンピュータの説明書である。

この本を読んでも、物理的なコンピュータの仕組みが分かる訳ではないから、パソコンを組み立てられるようになったりはしない。その前の段階の情報理論といったあたりの話だ。

古くからコンピュータを触っていて、一緒に歴史を歩んできた人たちなら、ちゃんと学んだことがなくても、感覚的に分かっていることかもしれないが、業界人 (開発者) でも知らない人が多そうな話。なんか難しいことが書いてあるような印象を持つかもしれないが、「日本一わかりやすく、読みやすいコンピュータの本」と帯に書いてある通り、分かりやすい比喩ばかりで、難しい話は出てこない。

始めて触ったパソコンが Windows XP だったり、ケータイで論文を書いちゃうようなのが今の時代らしいけど、ソフトウェア技術者を目指すなら、教養として身につけておくに越したことはないだろう。こーゆー基礎的なのは、後でジワジワ効いてくるから。