★★★★☆ "ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)"

「希代の偉人を身近に感じられる。」

何やら難しそうな物理学の本…ではない。自伝というかエッセイというか…そんな感じの内容だ。押さえられない旺盛な好奇心から仕掛けたいたずらの記録をまとめた、ごく日常的なエピソード集。

話の中にアインシュタインやら、ノイマンやら偉人の名前も登場するのだが、「考えてみれば、いくらすごい功績を残したとは云え普通に日常生活を送ってたに決まってるよなぁ…。」と、神格化した名前を日常に戻してくれる。それぞれのエピソードが楽しことはもちろん、私にとってはこの点が大きかった気がする。

そしてもう一つ…。

女性に持てる簡単で具体的な方法も書いてある! しかもさすがに好奇心旺盛なだけあって、自ら実践して確かめてらっしゃるのだ! この本を読む最大のメリットはここにあるかもしれない。(笑)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)