個性

「小さな頃から、人生のベクトルは決まっている…かもね。」

幼稚園のイベントで、6 才の息子の発表会へ行って来た。なんか芝居をするアレだ。

いろんな子どもがいる。泣き出す子、やたらと声の大きい子、やけにカツレツのはっきりした子、もごもご話す子、縄跳びが上手な子、舞台正面を見据えたカメラ目線の子…などなど。そんな子ども達を見ながら、成長についてつらつらと考えていた。

子ども達を大きく二つに分ける。みんなで歌ったり踊ったりするグループと、一人、もしくは少数で特別な役割を持っていているグループ。

もしかして、この時から人生は決まってるんぢゃないだろうか? 精神的にプレッシャーのかかる大きなイベントの時に、一方はみんなと同じことをする経験を積んで成長して行き、他方はそれを外から見る経験を積んで成長して行くとする。その経験が心に影響を及ぼさないはずがないと思うのだ。

そもそもの個性として、遺伝子に組み込まれている可能性もあるけれども、私が思うに、人間ってかなり後天的な要因で違ってくると思うのだ。「うちは、代々、喧嘩と聞けば血が騒ぐんでぃ!」みたいなのは実は嘘で、そういう環境で育ったから築かれた後天的な価値観だと思うのだ。

息子は、群衆の中にいる方ではなかった。外から群衆を見る経験を積んでしまった。そういえば、前に見た時もそうだった。遺伝子が、そういう選択をさせたと考えられなくもないけれど、まあ、親の教育だろうなぁ…。そう仕向けてる自覚はあるし。

たぶん、息子はいわゆるフツーの人生を歩まないと思う。大成するか、這いつくばって生きることになるか、それは分からないけれども…。