語感

「子どもとしゃべると、新たな発見がある。」

最近は、ずっと自宅で仕事をしているのだが、わりと山奥に住んでるもので、気軽に喫茶店にも行けやしない。もし、町中に住んでいれば、時々、近くの行きつけの喫茶店で仕事をしてみたいなぁ…などと憧れるのだが…。いつもの時間に、いつもの場所に座ると、いつもと同じマスターが、香り立つコーヒーを運んで来てくれる。そんな生活に少しばかり憧れるんだけれども…と嫁と話していると、「自分で喫茶店を作ったら?」と嫁。それを聞いた 6 才の息子は「お父さんは大工さんぢゃないんだから!」。

日頃、なんて曖昧に言葉を使っているんだろう…と気付かされる一瞬である。昔、「大阪城を建てたのは誰?」「豊臣秀吉!」「ブブー。正解は大工さん!」みたいなジョークを言い合ってたけど、作るとか、建てるとかってのは、比喩的な表現として日常的に使ってるんだねぇ…。

日頃はスムーズな会話に役立つんだけれども、これが IT ではとっても危険。要件分析とか、モデリングとかやってる時に、なかなかやっかいなのだ。車の輸送システムに従事していた頃、「車を運ぶのは誰?」と訊くと、「メーカーです。」なんて答えが返って来たのだが、これはお金を出すことを意味しているのであって、実際に車を運ぶのは輸送会社だったり、仲介している工場だったりするのだ。これを正確に訊きだすことは、慣れないと至難の業だ。だって、「メーカーです。」って言われれば、メーカーの輸送部門の担当だと思っても、部外者からみればなんの不思議もないんだから。たまたま、別のセッションにも参加していて、メーカー直送が特殊ケースだと知っていたから、間違ったモデリングをせずにすんだけれども、一時が万事この調子だから、なかなか道のりは険しい。

しかし…。我が子ながら、なかなかやっかいなのは、会話の中にボケが入ること。関西に住んでる子どもらは、皆、こんなもんなのか? 6 才ぐらいでボケられると、ボケてるのか、分かってないのか区別できなくて、こっちが困るんだが…。(^^;