懐疑

「サッカー関係以外で観るテレビ番組は、たぶんこれだけ。」

子供の頃、毎週観ていた「クイズ面白ゼミナール」の鈴木健二氏が正しい日本語をテーマにして出演していて、ずいぶん懐かしい感じがした。お元気そうで何よりである。

この番組、毎回、面白く拝見している。特に米村でんじろう氏、秋山仁氏の授業が面白く、子供にも人気がある。

ただ、少し怪しいと思っているのが、黒川伊保子氏の「音相」についてだ。母音が安心感をもたらすとか云う話はいいんだけど、不景気の時には母音が来るから AQUOSiPod が売れた、みたいな「音相」が経済を動かしたとも取れそうな話はまったく信用できない。…これでは表現が柔らかすぎるか…。デタラメもいいところだ! としておこうか。次は濁音が来るから VIERA が売れるかもしないと言ってたと思うが、小雪を CF に起用したことが当たったのかもしれないし、製品デザインが優れているからかもしれないし、性能が他を凌駕していたからかもしれないし、マーケティングの勝利かもしれない。名前が無関係だとは言わない。覚えてもらえなかったり発音しにくかったりすると、買ってもらう機会を何パーセントか失うだろう。たくさんある原因の中の一つの候補として、「音相」があることは否定しないけれど、名前に母音を持ってても不景気の時に売れなかった製品は山ほどあるはずで、都合のいいデータだけを出して、「音相」が経済を動かしうるかのような印象を与えるのはイカンだろう。発掘あるある大辞典みたいになっちゃうぞ。

発掘あるある大辞典の胡散臭さを放送日毎に鋭く指摘するサイトと、ニセ科学についての分かりやすい説明があるサイトの紹介。