携帯
「PHS に戻りたい。」
いつの間にやら、DDI Pocket がウィルコムに変わっているのだが、そのウィルコムの新機種が出るらしい。
今は au を使っている私も、もともとは PHS ユーザーだった。PHS の方がいいことはたくさんある。
- 通話品質が高い。
- 接続が速い。
- 電池が長持ち。
- 位置情報が正確。
- 脳や医療機器への影響について気にしなくていい。
- 迷惑メールがあんまり来ない。
ケータイの通話品質が低いのは知っていたが、接続が遅いことはケータイに替えるまで知らなかった。ケータイに乗り換えた当初は、かなりストレスがたまったものだ。
ケータイに比べて弱い電波を使用している PHS には、3 番から 5 番のような効果がある。充電頻度に関して言えば、1/3 から 1/5 ぐらいの頻度でよかったんではなかろうか?
電波が脳へ影響するのかどうかについて、医学的に結論が出たのかどうかは知らないので、メリットかどうかはちょっと怪しい。医療機器への影響は、どこかで実験データを見たことがある…はず。出典を示せなくて申し訳ない。
迷惑メールが来ないのは、PHS がマイノリティだからだろうけど、自分の名前に近いメルアドでぜんぜん問題がなかった。ケータイは大変。ブロックするアドレスをマメに登録するとか、呪文のようなメルアドにするとか、自己防衛に苦労させられる。
PHS は、つながらないところが多いと云う噂があるけれども、体験的にはケータイと差異はなかった。地図を見てもカバーエリアは似たようなものだった。自分の生活圏を確認しただけなので、もしかしたら全国的には差異があるのかもしれない。電車や車で移動している時に切れてしまうと云う噂も、やっぱりケータイも似たようなものだったが、そもそも最近は電車内や運転中に電話をすることは少ないだろうから、気にする必要はないだろう。
なぜケータイに替えたのかと云うと、PHS だと選択できる機種が少なかったからだ。i-mode, au, J-Phone (vodafone) から、イケテルと云うか、トレンディと云うか、ナウいと云うか、ハイカラと云うか…な機種が次々と登場する中で、アステルも NTT パーソナルもダメで、DDI Pocket だけが孤軍奮闘している時だった。私が "ふぃーるえっぢ" を落として壊したのは。結局、持ちたくなるような魅力ある製品は、PHS にはなかったのだ。
ずっと、魅力的な新機種が出るなら PHS に戻りたいと思っていた。今らな漢字変換エンジンも他と同等なものを搭載してくれてるだろうから、使い勝手に大差はなさそうだから、通話品質、正確な位置情報、長持ち電池のメリットを享受したい。ただし、番号の変わってしまうデメリットがあるので、ブランドスイッチを喚起するには、もう一歩欲しいところ。
そもそも…。なぜ、ケータイの普及率の方が圧倒的になってしまったのだろうか? その最大の要因はネーミングにあると思っている。パーソナルハンディフォンっていったい何だ? 略して PHS になってしまうと、何もイメージできない。出してるところ NTT パーソナルに DDI Pocket。相手は ケータイ、i-mode、ドコモで、Late Majority に通用するのは、どう考えても後者だ。"エッヂ"、"ハイブリッドケータイ" あたりは、少しは頑張ったかなぁ…と思うが、同時期にオン・ザ・エッヂと云うのがあって、ある程度の混乱を招いただろうし、"ハイブリッドケータイ" もなんか難しいそうなイメージで、”次世代ケータイ” には勝てそうにない。
最初、PHS の P は "ポケット" の P だと思っていたのだが、"ポケットフォン" なら、いい勝負をしてたかもしれない。今や外国でも通じてしまうケータイには及ばなかっただろうが、"ポケモン" とタッグを組めば、"ポケモンのポケフォン" で、子供に大人気に違いない。子供とオヤジは駄洒落好きだし。モンスターボール型のケータイで、メールが届くとピカチュウが育ってゆけば、OL も取り込めるんでは? ネーミングの話とは無関係だけれども…。
