関西フットサルリーグ 2005 第 7 節

「先週に続いて、フットサルを観戦。」

会場に到着すると、2-6 のスコアが残っていた。お目当ての一つ前のゲームの結果らしい。カンカンボーイズ vs 神戸ハーバーランドクラブのゲームだが、順位から考えると勝ったのはカンカンボーイズだろうか?

さて、CASCAVEL KANSAI vs MAG'S FUTSAL CLUB の試合。

席について間もなくすると、MAG'S の選手が入って来てウォーミングアップを始めた。その後、しばらくして CASCAVEL も入って来た。CASCAVEL は何本かフットサルのトレーニングビデオを出しているのだが (関東のカスカヴェウだけど)、ビデオにあった攻撃パターンをウォーミングアップでやっていた。私の頭の中にビデオの映像がよみがえる。ビデオと同じようなトレーニングをやっているとしたら、攻撃のバリエーションが豊富なのはカスカヴェウかもしれない…そんなことを考えながら、期待してゲームの開始を待つ。

客席の応援と言えば、いつもはオレンジの T-シャツを着た MAG'S のサポーターぐらいしか目立たないのだが、今回は CASCAVEL の方の応援もにぎやかで、ちょっとした応援合戦を繰り広げていたのが、特別なゲームといった雰囲気を醸し出す。期待は高まるばかりである。

15:00。CASCAVEL のキックオフで始まる。キックオフのボールをワンタッチで左サイドに送り、いきなり縦の突破を試みる。様子見などなく、いきなりガチンコ勝負の始まりだ。互いに高度なパスワークで前線までボールを運ぶ力があり、奪っては攻め、奪っては攻めを繰り返す。かなりの好ゲームを期待させるが、果たして最後まで持つのだろうか? 5 分を過ぎたあたりから CASCAVEL がペースダウン…と云うかリズムを変えた感じ。守備の時間が長めで、攻撃時はロブを織り交ぜるようになる。高い位置でプレスをかける MAG'S の空いたスペースを狙った効果的な攻撃で、時折ダイレクトでシュートすることも。さすがに高度な攻撃を見せてくれる。

きわどい展開が続く。CASCAVEL も比較的高い位置でプレスをかける方で、少しでもこぼれ気味のボールになると体の入れ合いになり、自然とファールも多くなる。お互い、楽なパスを一本も入れさせない気迫を感じるも激戦だが、徐々にファールを積み重ねて行く。

先制したのは MAG'S。開始 10 分頃だっただろうか。玉際の勝負にやや部があり、徐々に流れをつかんでいった結果だ。しかし、15 分頃、立て続けに CASCAVEL が得点し 2-1 と逆転。2 得点ともサイドからの遠目のシュートで、少し甘くなったマークをうまくついたシュートだった。

残り 2 分といったあたりで累積ファールが 5 を超え、第二ペナルティを与えたのは CASCAVEL。MAG'S が壁なしでフリーキックを放つものの、ゴレイロにはじかれてしまう。

2-1 のまま前半を終了。とうとう MAG'S が負ける試合をこの目で見ることになるのだろうか? そんなことを考えながら、後半を待つ。

MAG'S のキックオフで後半開始。リードされているものの、ポゼッションの高い MAG'S のフットサルは健在で、CASCAVEL はゴールクリアランスでも速いライナー性のボールや、奥までのロングロブでピヴォを狙うことが多くなる。ハイボールをダイレクトでシュートを撃つなど高度な技を時折見せるもボールが枠を外れてしまう CASCAVEL。意表をついたパス回しで中央、サイドと揺さぶるもののなかなかゴールマウスを割れない MAG'S。

後半の 10 分を過ぎたあたりで立て続けに 2 得点したのは MAG'S。ついに逆転である。MAG'S のファンが多いらしく、7 番の瀬戸選手のドリブルからシュートまでがトリッキーですばらしかったのもあり、会場は大きな拍手につつまれる。流れは MAG'S にあるように見受けられるが、わずか 1 点差では勝負は分からない。攻撃回数は MAG'S が多いものの、CASCAVEL も時折、見事な技でシュートチャンスを作り出す。

さらに追加点を挙げたのは MAG'S だった。掴んだ流れを渡さない MAG'S。わずか 2 点差だが CASCAVEL の逆転は難しそうだと思っていたところで、CASCAVEL はパワープレーに出る。攻守が入れ替わる毎にゴレイロが入れ替わろうとするのだが、ボール支配率が高く、ハイプレスをかけ続ける MAG'S が相手では、交代もままならない。交代の不手際を狙って、MAG'S が自陣からループシュートを打ってくるので、客席から見ているとかなり危険なカケだった。

結局、得点は動かず、4-2 で MAG'S が快勝し、がっちり首位をキープ。また 1 歩、優勝へ近づいた MAG'S であった。