濃度

「そもそも濃度ってのは…。」

「割合」の単元では、食塩水を題材にした問題で、塩は百グラムの水に最大二八・二グラムしか溶けないにもかかわらず、食塩水の濃度を 30 %以上と設定している問題があり、中には 40 %以上と設定している部分もあった。

いつもながら、「うーむ、そもそもなんで濃度が重量比なんだろう…?」と、本筋ではないところに疑問を感じてしまうのだけれど…。

例えば、湿度ってのは飽和水蒸気量との比率だから、湿度 100% ってのがあり得る。子供の頃は逆に、これが分からなかったんだけどね。「湿度 100% っつったら、水の中だべ。」なんて思っていた。なかなか 100% にはならないとは思うけれど、サウナなんかかなり近いんぢゃないかな?

たとえ算数であっても、科学的に正しい設定と正確な日本語を使うべきで、教育的配慮を欠いてはならない。

そう云うものなのかな? 算数で科学の内容を盛り込んだ試験をしないってのはダメなんだろうか? 科学 (理科) の試験でやればいいと思うのだけれど…。

正確な日本語を使うべきと云うのは確かにそうなんだけれども、正確な日本語って実は幻想かもしれない。昨日も曖昧について書いたところなんだけれど、正確に表現していても正しく伝わるとは限らない。んーっと、日本語だけの問題ではないってことなんだけれど…。

ま、日頃、甥っ子の問題用紙を見て、「これは、問題がおかしいやろ!」と突っ込みまくっているので、芳沢教授の言っておられることはよく分かるし、試験をする方の水準が低い問題は気になっているところだ。