ワールド・ウォー Z

公開されたばかりの "ワールド・ウォー Z"。主演はブラッド・ピット

検索すれば出てくるので書いてしまうが、ゾンビ映画だ。ただ、他のゾンビ映画と違って、ワールド・ウォー Z のゾンビは運動神経が抜群にいい! ^^; すごいスピードで走って追いかけてくるし、予告編であるように、大人数で壁を駆け上ってくるし…で、とっても感染力の強いゾンビウィルスなのだ。潜伏期間も短くて、噛み付かれて 12 秒でゾンビ化してしまう。人ごみの多い都会だと、あっという間にゾンビが蔓延してしまう…というのがこの映画で、あっという間に世界中がゾンビだらけに。という訳で、ゾンビ対人類の世界大戦の中、元国連捜査官のジェリー・レイン (ブラッド・ピット) が世界を救うために奔走する。…家族を人質に取られた状況で…。 (^^;

といっても、ジェリー・レインはただの人。バイオ・ハザードのアリス (ミラ・ジョヴォヴィッチ) のような特殊戦闘員って訳ではないし、祈ったり聖水をかければ解決…みたいな話でもない。あくまでもゾンビは病気であり、ワクチンを作るために宿主を求めて…という話。

しかしまあ、欧米人はゾンビが好きだねぇ〜。ゾンビが怖いらしいのだけど、合理的に考えると、噛まれても死んで無に帰す訳ぢゃなく、ゾンビになるだけ。ゾンビになったら空腹もないし、物欲もないし、守らなきゃならないものもないし、人を見つけたら噛み付くだけの簡単なお仕事をするだけだ。経済問題、戦争問題、貧富の差や、嫌な上司や不満ばかり言う部下に悩まされることもなく、平和に永遠に暮らせる訳で、邪魔をする方が悪なんぢゃないの? って思っちまう。 ^^; "アイ・アム・レジェンド" が確か、そんな映画ぢゃなかったっけ? 最後に残った人類の一人が、ゾンビ連中にとっては最大の脅威ってゆー逆転現象になってた気がする。やっぱ、ゾンビ映画ってなんか変だ。ちゃんと死ぬ映画の方が怖いと思うぞ。

さて、この映画、200 億円という膨大な制作費をかけたそうな。安く作れるのがゾンビ映画の特徴なのに、ロケや CG にお金がかかっているのか? 他に類を見ない大量のゾンビが暴れまくる迫力の映像は最高の "ゾン美" 映画といえるかもしれない。大画面でご堪能あれ。