科学キャラクター図鑑 周期表―ゆかいな元素たち

「子どもにも分かりやすい科学読本。親しみやすいキャラがかわいいぞ!」
「スイ・ヘー・リー・ベー…」と何やら呪文のような暗記分を思い出すのは、難しいことが分からなくても、とにかく試験対策として暗記した思い出か。そーゆー経験がかえって "化学は苦手" とゆー深層心理を植え付けているような気がする。

なんつーか…。学術的な難しい表現のまま覚えなきゃならない状況ってのは、そろそろ改めた方がいいんぢゃないかと思う。興味のある人は、そこから必要な情報を読み取って行くんだけど、興味のない人にとっては苦痛でしかない。意味不明のお経を丸暗記するような苦行を、なぜ乗り越えなきゃならんのだ?

化学に限らないが、ある対象が難しいかどうかと、表現が難しいかどうかは別の話だ。難しい表現にミスリーディングされて、表現されている対象も難しいと思ってしまいがちだが、必ずしもそーとは限らない。理解してしまえば、想像したよりも簡単なことってたくさんある。

# 理解したと思ったら、いくらでも奥が深い…みたいなのもたくさんある。 (><)

さて、本書。

かわいいキャラクタと分かりやすい表現で、難しい化学書とは完全に別モノ。こんな表現であれば、少なくとも「難しそう…」という先入観念は持ち用がないだろう。事実、この本は小学生の息子にせがまれて買った本だから、子どもでも読んでみたい気持ちが喚起されるほどのモノだってことだ。

本来、学ぶってことは楽しいものである。"勉強嫌い" ってのは、罰ゲームだったり、苦行だったり、あるいは侮蔑だったり…する部分であって、学ぶことそのものが嫌いな訳ではない。優しく、おもしろく、親しみのある書籍であれば、苦行の部分は大幅に軽減され、学ぶことそのものの楽しさにかなり近づく。本書のような試みを歓迎したい。

科学キャラクター図鑑 周期表―ゆかいな元素たち

科学キャラクター図鑑 周期表―ゆかいな元素たち