なぜ宇宙人は地球に来ない?

「いないから来ない…のではない。存在するかどうかと、来るかどうかは別の話。」
エセ科学ネタを大量に取り上げて、遊んでいるのが本書。とってもおもしろいので、一気に読み切ってしまった。

たぶん、子どもの頃には誰しもそーだと思うが、私も超能力やピラミッドパワー、ダウンジングなんかは信じていたクチだ。(^^; 今でもデタラメだとは思いつつ、パワーストーンの説明を聞き入ってしまったり…。もちろん、聞いた結果として、やっぱりデタラメか…とゆー結論になるんだけどさ。 :-P

本書では、そーゆーのを大量に取り上げてイジって遊んでいる。今でも幅を利かせているイオンのネタもあれば、文化として根付いている宗教的なモノまで、実に幅広い。

宇宙人の話はタイトルにもなっているので、ここでは触れないで、ピラミッドパワーの話を。実は…。ピラミッドパワーがデタラメだと結論づけたのは、かなり後になってからなんだよねぇ〜。恥ずかしながら。なんかありそうな気がするのだ。あの形が。 F1 が空気の流れをコントロールするように、プリズムが光の流れをコントロールするように、"なにか" の流れがコントロールされてるような気が…しない? (^^;

ピラミッド型の器の中心付近にモノを入れておくことで、食品が長持ちしたり、水が健康にいい性質になったりするとゆーのがピラミッドパワーだったと思うが、「なぜ、そんな人間の都合にいいような状態になるのか?」とゆー感じの指摘が本書の主な論旨だ。生命エネルギーが活性化されるとゆー説明が正しいとするならば、カビとか雑菌とかも活性化してしかるべき。言われてみれば、なぜ、こんなモノを信じていたのだろう…とバカバカしくなる。(><)

ダウジングも懐疑的ながら、ちょっと信じてたかなぁ〜。信じてたってのとはちょっと違って、エセ化学だと断定する根拠を探してたってゆーニュアンスが近いんだけどね。これは、実際に水が出たとか、温泉が出たとかゆー話を聞くからなんだけれども、その謎も解けた。掘削技術が進んだ現在、深く掘れば出るんだそうな。水脈とかいうと細い管のようなモノを思い浮かべるけれども、実際は広域に広がった池のようなモノが地下にはあるんだって。なるほどねぇ〜。

こーゆー話が盛り沢山。デタラメだとは思いつつも、その根拠がちょっと薄かった私には、かなり重宝した一冊だった。

なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)

なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)