デザイニング・インターフェース

「友だちに借りた本だったけど、結局、自分で買っちゃった。」
Web システム開発に関わっていると、クライアントから「エクセルみたいな感じで…」と言われることが多々ある。言わんとすることは分からなくはないが、マネて欲しい部分とマネて欲しくない部分があるはず。でも、それがどこかを厳密にコミュニケーションすることはとても難しく、どーしても齟齬が発生することになってしまう。その結果、出来上がってから厳しい変更要求が上がってくることもあるだろう。

原因の一つは、ユーザーインターフェースに関する共通言語がないこと。「この部分は、デスクロージャートライアングルで、こっちはアコーディオンレイアウトで」と、コミュニケーションできれば、かなり改善するに違いない。…とゆー訳で、本書。

デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン

デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン

ソシオメディアの UI デザインパターンも有意義なので、リンクしておく。

実際には、名前だけではなく、それがどのような効果をもたらし、どのような場所に使うべきかが重要なのだが、本書はそのあたりも含めたディクショナリーになっているので、お勧め。

他にも、こんな本を読んでおくと、ベースとなる考え方が身に付くと思われる。

Human Interface Guidelines:The Apple Desktop Interface(日本語版)

Human Interface Guidelines:The Apple Desktop Interface(日本語版)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

ヒューメイン・インタフェース―人に優しいシステムへの新たな指針

ヒューメイン・インタフェース―人に優しいシステムへの新たな指針

UI だけで解決するのではなく、不要な機能は実装しないことも重要だったりするのだが、そのあたりは開発者の立場では解決が難しいかもしれない…。