子供に教える「経済学」

「学校で教えて欲しいんだけどねぇ〜。」
子どもが分かるような平易な説明を試みた経済の本。

社会の一員として行きてゆく以上、モノゴトを経済の観点から見るってのは、リテラシーに入れるべきだと思うので、小学生のうちにこのぐらいの授業はしてもらいたいと思っている。

私は義務教育の後、工業系の学校へ進学し、社会に出てからは情報産業に従事している。会計や経済を学習したのは最近のことで、それ以前は IT 的視点、論理的視点でモノゴトを考えていたと思う。多少は経済的な視点で見れるようになった今、過去を振り返って思うのは、「動かない大きな岩を一所懸命に押してたなぁ〜」ってこと。お金で動く世界、権力で動く世界、感情で動く世界などなど、いろいろあるのは分かっていたが、すべてが論理で動くと思っていたのだ。もうちょっと、正確に表現すると、「論理で動かない方がおかしい」と思っていたのだ。いくら論理的に正しくても、損をする方向には世の中は動かないってことが、本当に理解できなかったのだ。これは人生の中で大きな損失だったと思うし、ものすごく遠回りしてた気がする。

経済的な視点が "正しい" って訳ぢゃぁない。でも、これは欠かせないんだ。モノゴトを前に進めるためには、そーゆー価値観も理解する必要がある。たぶん、"お金" は交換材としてだけでなく、評価基軸としての共通言語なんだと思う。

モノやサービス、情報などなど、いろんなモノと交換ができる "お金"。みんなとつながる "糊" の性質を交換材としてだけでなく、価値判断の共通基軸として理解するために、子どもに経済的な考え方を伝えてゆきたい。

子供に教える「経済学」

子供に教える「経済学」