餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

「決算書は、実際の経営に役立ててこそのもの。」
数年前に読んだ本を、行きつけの Bookmarks に寄贈しようと思い、その前に改めて再読してみたところ、柔らかめのタイトルに似合わず、意外や意外、決算書の活用方法を分かりやすく物語にした良書だった。会計関係の本は、概念解説書、投資価値の評価方法、粉飾の見破り方などなど、いろいろな種類があるが、本書は経営に活かす方法としての会計本だ。

以前に読んだのは、まだ、決算書をちゃんと読めてなかった頃のこと。時間が経ち、会計の本をいくつか読み、業務として実際の決算書を追いかけた経験を経た今、この本の良さがよく分かる。なんといっても面白いのが、私が実際に追いかけていた会社とよく似た状況に見えることだ。ぜんぜん違う業種なのに、だ。

これは決算書から経営上の問題点を発見するノウハウが定型化されていることを意味する。もちろん、実際の解決方法は、それぞれの業種に合わせて違ってくるのだが、レントゲンで病巣を発見した後の術式が異なるのと同じことだ。一度覚えれば、なかなか有用で、おもしろいものだから、数字アレルギーを克服する価値はある。

さて、餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるのか? それは本書でご確認くだされ。:-)

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?