最後の授業

「新幹線の中で、涙がボロボロとこぼれてしまった。」
YouTube で "最後の授業" を見たのは数ヶ月前だっただろうか。その時から本を買うことは決めていたのだが、すっかり遅くなってしまった。その間に、ついに最後の時を迎えられ、ランディ・パウシュ氏は逝ってしまった。

余命数ヶ月を宣告された名物教授が、その最後の授業で何を話すのか? 詳細は、YouTube などで確認していただきたいが、「楽しんで生きる」ってことが強く伝わってくるモノだった。残りの数ヶ月ですら、楽しんで生きると腹をくくってらっしゃる。すばらしい。

もちろん、お会いしたことはない。だが、すばらしい人格者であり、ユニークでおもしろい人物であろうことは、疑いようがないほど明らかだ。本当に惜しまれる。だけど、余命数ヶ月だからこそ有名になり、本が残され、彼の言葉に触れる機会が私にもたらされたのも事実である。短命ではあったけれども、肉体が失われても、彼の思想はミームとなり、言語の壁を越えて、世界中に知れ渡ってゆくのだから、人類にとっては大きなプラスだったのかもしれない。

彼がもっとも意思を伝えたかったであろう子どもたち。彼らにも必ず伝わるだろう。普通に生活している親よりも強烈に彼の意思を受け取るに違いない。

余命数ヶ月の宣告を受けたにも関わらず、強い意志を持ち続け、残りの時間を密度の濃い時間として過ごされたことに、敬服せずにはいられない。人として、人の親として、彼のようにありたいと思う。

最後の授業 ぼくの命があるうちに

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DVD 付きもあるぜよ。

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

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