インターネットは誰のものか?

インターネットは誰のものか

インターネットは誰のものか

2006 年あたりから話題になっているインフラただ乗り論を分かりやすく解説した本書。

インターネットには、回線業者、ISP、サービス提供者、ユーザーとプレイヤーが存在する。サービス提供差者が膨大な利益を上げ、トラフィックを増加させているのに、回線業者には回線増強に見合う利益を享受できないことから、ただ乗り問題へと発展している。いくつか対策は考えられるが、ただ傍観していると、ユーザーとして、あるいはインターネットとして望ましくない方向へ向かってしまうことを警告している。

裏方の人でもなければ、インターネットが提供する機能やサービス面にしか興味が無いのが普通だと思うが、インターネットが社会インフラとなり、猛烈な速度で発展している今、何も知らないでは済まされないかもしれない。

技術的に難しい話は出てこないので、今何が起こっているのか、これからどこへ向かうのか、教養として知っておくために、本書を手に取ってみてはいかがだろうか。