対処療法

「イタチごっこを断ち切る案が欲しい。」

連れ去り事件の 82% は、子供が一人でいるときに起きています。
一人にならない。一人にさせない。

過去の事件を分析して、子どもを一人にしないことが防犯につながると結論づけたのは分かる。だが、子どもを一人にしなくなったらどうなるのか? 残念ながら事件が起こらなくなることはないだろう。事件数は減るかもしれないが、おそらく凶悪化、巧妙化するはずだ。親がいるに決まっているマクドナルドで未遂が起こるぐらいだから、親を殴り倒して子どもを連れ去るヤツも出てくるだろうし、関係者のフリをして学校なんかに侵入するヤツも出てくるだろう。

被害者候補側に対するアプローチは目先の対策にしかならないので、事件を起こす側に対してアプローチもして欲しいのだが…。とは言っても、直接的に "未成年者略取誘拐は犯罪です" なんてのが効き目があるはずはない。そうでなくって、そういう欲求を他で達成できるようなものを用意するとか、欲求を他へ向けるようなおもしろいもの、魅力的なものを用意するとか間接的なものだ。間接的なものは、効果を証明、説明することが難しく、なかなか予算を確保できなかったり、人を説得できなかったりして、実現するのは難しいのだが、何かいい手はないものだろうか?

昨日、とある家にお邪魔したのだが、町中にあるそのマンションは監視カメラだらけで驚いた。防犯のために付けてるんだろうけど、誰も見てないから…と気軽に鼻くそもほじれないぢゃないか。:-P

防犯カメラメーカーの営業努力は立派だけど、町中にカメラが仕掛けてあるような世界が正常だとはとても思えない。カメラがあっても犯罪は起こる訳だし、事態はかえって悪化しているとは気付かないのだろうか?