★★★★☆ "脳と創造性"

「創造性の正体を暴く。」

"世界一受けたい授業" に出演されたことのある茂木健一郎氏の著書。テレビでは "アハ・チェンジ"、"アハ・ムービー" を家族全員で食い入るようにして見ていて、面白いことを研究している人だと興味深く拝見していた。

いろいろ著作を出しておられるが、この本では創造性に着目している。創造性は、けして神に選ばれた特別な人だけが持ち合わせたものではなく、脳の活動として誰でも持ち合わせている普通の活動であることを説明されてる。何を創造するかはともかくとして…。難しい脳の活動の話はなく、ご自身の経験や文学小説、偉人の例を挙げて分かりやすくかかれているので、たいへん読みやすい読み物となっている。

先日、読み終えた "脳のなかの幽霊" に続いて、脳に関する本を読むことになったのは、IT 系の勉強会で紹介していただいた *1 から。そういえば、"脳のなかの幽霊" を紹介してくださったのも IT 系の方だったが、もしかすると IT 屋さんは脳が好きなのかもしれない。

著者のブログもあり、講演 (?) を録音したファイルが置いてあったりして、こちらも大変興味深い。

*1:紹介してもらったのは "心を生みだす脳のシステム" だったのだが、書店にはなかったのだ。