★★★★☆ "一瞬で信じこませる話術コールドリーディング"

「この本は危険だ。買ってはいけない。」

これまで曖昧から厳密へ向かうように、ずっと考えてきた。「今日は寒いですね。」などと主観に基づいたコミュニケーションではなく、「今日の最高気温は 15 ℃だそうですよ。」と客観的な事実に基づいて進めた方が望ましいと考えていた。もちろん、そんな会話ばかりでは疲れるので、程度を調整するし、使い分けもする訳で、あくまでも傾向としては曖昧さを排除し、厳密さを追求してきたと云うこと。

ふっと気づけば、"北風と太陽" の北風みたいなものだったかもしれない。そう思って、心機一転、曖昧さを受け入れようぢゃないかと云うことで手にしたのがこの本。で、中身なんだが、曖昧さを受け入れるどころか、積極的に活用する本だった。こりゃぁ、悪魔*1の本だ…。

もちろん、使い方次第で、円滑なコミュニケーションのためにも使えれば、詐欺だと気づかれることなく詐欺を行うことも可能できそうだ。そんな訳で、あまり読まない方がいいんではないかと思うのだが…。

一瞬で信じこませる話術コールドリーディング

一瞬で信じこませる話術コールドリーディング

*1:私が考える悪魔は、洗脳や人心操作に長けている人