無知
「一級河川に関する勘違いの話。」
友人と川沿いを歩いていた。途中、川辺で遊んでいる親子の会話が聞こえてくる。どうやら帰宅前に娘に手を洗うように促しているようだ。横にいた友人がボソっと「うーん、かえって汚れるんぢゃないかなぁ…。」とつぶやく。どうやらそんなに綺麗な川ではないらしいが、「でも、一級河川って書いてあるから、大丈夫なんぢゃない?」と返した私。
「一級、二級ってどうやって決まってるか、ご存知ですか?」私のプライドを傷つけないように、気を使いながら会話を続ける彼。なかなか男前*1なヤツだ。「どうやってって…。保健所かどっかが水質検査して汚染度合いを測定して、なんかの基準に基づいて等級を決めてるんぢゃないの?」そう答えるのは、きっと彼の予想通りだったことだろう。
「えーっと、実はですね…。」と法律に詳しい彼が手短に説明してくれた。水質、水量で区別するのではなく、重要かどうかの区別だそうな。詳しいことは他のサイトを読んでいただくとして…。
これって、勘違いしてたのは私だけ? 一級河川を誇らしげに宣伝している CF を見たことがある気がするのだが…。こだわってもしょーがないので、自分の頭の方を修正しないといけない。
この年まで勘違いが修正されなかったのは、一級河川の意味を勘違いしていても、ほとんどの場合そのまま意味が通ってしまうからだ。例えば、「恐竜の化石が発見されたところが一級河川。貝塚は二級河川。」とか、「土手の幅が 10 m 以上あるところが一級河川。5m なら二級。」とか仮定してみても、「大阪府の一級河川は○○川と△△川の二つだ。」におかしなところはない。一級河川が登場するのは、たいていそんな文脈なので、修正される機会、間違ってるかもしれないと疑問を抱く機会に遭遇しなかった訳だ。
…と云うことは、きっと、他にも仲間がいるはず…。
*1:最近は、好ましい男の態度をこう表現するようだ。