軽薄

「これも時代の流れか。」

ブログで宣伝記事を書けばお金がもらえる仕組みらしい。

これまで、個人のブログやサイトに書かれる紹介記事は、「企業の宣伝とは切り離された、汚れていない純粋な情報」として価値があったように思う。「企業が、自社の製品を褒めるのは当然だけど、利害関係のない個人が褒めるのは、その人が本当にいいと思ったからと考えられる。従って、嘘や誇張がなく本当にいい製品に違いない。」

実際には、そういうのもマーケティングの中に組み込まれていて、メーカーによって仕掛けられたものもあるのだろうが、風聞を自由自在に操れるはずもなく、それなりに信用できるものだったと思う。

だけど、amazonGoogle などのアフェリエイトあたりから少しずつ状況が変わって来た。利害関係が発生したために、純粋な推薦ではなくなりつつある。まあ、実質を言えば、アフェリエイトで儲かってる人はごくわずかで、ほとんどの人は利潤追求ではなく純粋な推薦の気持ちに近いはずで、「もし、買うことに決めたのなら、アフェリエイトで少しばかり還元してね。支払う額は一緒だから、いいよね?」ぐらいのものだろう。だが、紹介記事を読む方の立場に立ってみれば、とてもそうは思えない。どうしても利害関係を見てしまうのだ。

さて、press@blog だが、どうやら新商品情報やセール情報に記事を書くことになるらしい。実際の商品を手にすることなく記事を書くことになるようだ。どこまで内容の検閲があるか分からないが、掲載費を支払う方はイメージを貶めるものに費用を負担する道理はなく、個人の記事とは云え、提灯記事の方に傾倒してゆくのが当然だろう。

テレビ、新聞、雑誌など、明らかに手あかの付いた (営利目的で書かれた) 宣伝だと分かるのだが、ネットだとそういうことが分かり難くい方向へ進んで行くのだろう、きっと。