★★★☆☆ "ソフトウェア要求と仕様"

「ソフトウェア開発は記述である。その曖昧さの認識と完全性の追求の入り口として。」

1997 年に出版され、絶版となっていた "ソフトウェア博物誌" の復刻版だそうな。著者の名前はマイケル・ジャクソンだが、男児への性的虐待が話題となっている彼が書いた訳ではない。ま、それはともかく…。

興味の対象がソフトウェア開発の上流に移ってゆき、本書を手にした訳だが、なかなか難解である。要求の獲得から記述までの問題を分析している、まさに "辞典" なのだが…。

おもしろい事例も豊富で、ソフトウェア開発に携わる多くの技術者が知るべき重要な事柄が書いてあるのだが、記述が少し難解なのだ。翻訳のせいか、説明する順番の問題なのか、私の前提知識が不足しているのか、その原因を判断することができず、申し訳ないのだが…。

ソフトウェア要求と仕様―実践、原理、偏見の辞典 (新紀元社情報工学シリーズ)

ソフトウェア要求と仕様―実践、原理、偏見の辞典 (新紀元社情報工学シリーズ)