慣習

「なぜ、電話から離れられないのだろうか?」

iChatMSN Messenger で文字での通信だけでなく、ファイル転送も音声通話もできるようになったが、結局、私の回りでは遊びで…と云うか、興味本位の実験で使った以上には広まっていない。OS ベンダーではないところから出ている Yahoo Messenger も同じ機能を持っているが、状況は同じ。この手のツールは、サービスを提供しているサーバーが停止すると困ってしまうのだが、P2P である Skype, Gizmo でもイマイチ広まっていない気がする。一応、メッセンジャーを仕事で使っていたこともあるけれども、当時は音声通話ができなかったので、メッセンジャーで「今、電話しても大丈夫ですか?」と確認してから、電話すると云う使い方だった。

あちこちのブログを読んでいると、すでに Skype を使いこなしているヘビーユーザーも一部にはいるようである。通話料が発生しないのだから、有効利用するのが当然の姿のように思えるので、もっと爆発的に利用が進みそうなものなのだが…。

パソコンのスピーカーから音が漏れると騒がしいし、また、パソコンに向かってしゃべる姿は慣れないと恥ずかしいものなのだろう。もしかすると、受話器を持って "電話しているんだ!" とアピールするポーズこそが重要なのかもしれない。で、登場するのがハンドセットである。これを使えば、かなり自然に使えるんではないかと思うのだが、いかがなものだろうか? Bluetooth なら、余分な配線をすることなくコードレスフォンのように使える*1し、なかなか便利な代物である。ボイスメール用の録音機器としても重宝するに違いない。なお、私が使用しているのは、ハンドセットタイプではなくヘッドタイプセットの物である。なぜか、マクドナルドの店員になった気になってしまうのが難点ではあるが、なかなか快適な使用感である。

私の回りでは、IT に強そうな人はメールでの連絡が中心で、待ち合わせの時に携帯電話を使うぐらいだ。電話で話をするのは IT に疎い人ばかりで、パソコンを使っていないか、使っていても最初にインストールしてあるソフトウェアでなければ使えない。アメリカに住んでいる妹と話すのに、Skype を使えばとても有効なのだが、どうやら例に漏れずインストールが無理っぽい。チャレンジはしたみたいなのだが、Mac OS が古いらしく、Skype を使うためには OS のバージョンアップから手をつけないといけないので、かなりの難題なようだ。

コンピューターは、昔と比べるとずいぶんと簡単なものになったが、それでもまだまだ取り扱いの難しいものだ。簡単に利用する仕掛けがいろいろ出てくると、どんどん簡単になってゆくに違いない。

*1:ただし、コードレスフォンほど離れては使えない。