共存

「他とは違う経済の勝利について。」
経済でなければ、勝者がいれば敗者がいるのが普通だ。でも、経済においてはちょっと違う。何も難しいことはなくて、単純な論理だ。「もし、隣の人からお金を貰って儲けようと思ったら、隣の人は支払えるだけのお金を持っていなければならない。」もし、自分以外の全員がド貧民だったら、誰も自分にお金を払ってはくれない。払えるお金がないのだから。と云うことは、自分が儲けるためには、周りがお金を持っていなければならないってことだ。

ところが…である。「アマゾン・ドット・コムの光と影」に書いてあるのだけれど、アマゾンの物流センターで働く人は、アマゾンで本を買わないのである。頑張ったところでたかだか 20 万円ほどの収入である。多くの人はパソコンを買ってインターネットにつなぐ環境を作ることも一苦労であるし、クレジットカードも作れない。本を読む時間もなさそうだ。日本の労働環境は、どんどんアマゾン化 (固定費の比率を下げる) 傾向にあるのだから、なんとゆーか…。将来の顧客を失いながら、「とにかく今、お金を集める」ことに無心しているような気がしてしまうのだけれど…。

Win-Win になるようなモデルが必要なんではないの? …って思うけれども、今のところアイデアはない。