右手

「右手を教える方法について。」
子供にどっちが右手なのかを教えるのは難しい。「箸を持つ方が右手」で納得する子供もいるのかもしれないが、一方で「右手で箸を持ちなさい」と躾けていたりすると、循環してしまっているので混乱することになりそうだ。

うちの場合、まずは旗上げゲームのようなことをやってみて、慣れさせようかと考えた。確かにゲームは楽しいようで、飽きずにやっているのだけれど、「右手を上げて!」と言うと「どっち? どっち? どっち?」とアタフタしていて、どうも期待した効果を発揮しそうにない。

で、思い切って右手の甲にマジックで「みぎ」と書いてみた。少し汚れるとすぐに手を洗いにいく潔癖症なところがあるので、泣き出すかもしれない…と思ったのだが、風呂に入っても「消えるから、手を洗わないで!」とまったく逆だった。どうやら気に入った様子…。

# 油性マジックだから、簡単には消えないんだけどね。

その状態で旗上げゲームモドキをやってみると、手の落書きを見て、右と左を考えてから手を出すようになった。いつも必ず、右手の甲を最初に見るので、いずれ見なくても右手が分かるようになりそうだ。

後になって、サッカー好きに育てるためにも、ミサンガを手首に巻いてやればよかったなぁ…と思ったが、落書きが気に入ったみたいだから、よしとしよう。