検閲

「いつもながら、目的を見失っとるなぁ。」
レビューを辞書で調べてみると、"検閲" なんだそうな。"復習" だと思っていたから、いつも何をするのか謎なイベントだったんだよなぁ…。もっとも、意味が分かっても、やっぱり謎なんだけどね。レビューの目的と完了基準が曖昧だと云う点で。

さて、そのスケジュールレビューとやらでのお話。

「大の大人が考えたスケジュールだから、細かいことを言うつもりはない。その代わりうまくいかない場合は怒るけどな。」

だそうな。なんのためのレビュー会議なんだ??? まあ、それはともかく…。

一月なり、二月なり経過して、スケジュール通りに進まなかったとする。で、怒ったら修復できるのか? …そんなはずはない。過ぎてしまった時間は戻らないのだから。過ぎる前ならコントロールできる。今なら、うまく進めるための工夫をする余地があるのだ。なのに、なぜ、今、手を抜いてしまうかなぁ…。

結果から見て、「期日までにシステムを完成させる」よりも「権力の誇示」が、意思決定の優先順位として高いことが分かる。まあ、それはそれで適当に受け流して終わらせることにして…。

スケジュールレビューの完了基準は、こんな感じでどうだろう?*1

  • タスク (成果物) の認識が相互に一致している。
  • タスク順序に論理的矛盾がない。依存関係が正しい。
  • 一日の作業時間に 25% のバッファがあること。
  • 各タスクの完了条件が明確になっていること。第三者が全員一致で判断できること。
  • 成果物のレビュー日程が、完了の xx 日前に入っている。

スケジュールの完了条件が明確なら、レビューにかかる時間は 15 分ほどだろうか。会議でやるほどでもなさそうだ。スケジュール作成前に完了基準を提示すれば、より良いんだけどねぇ…。

なお、各担当者にスケジューリングさせることは、たぶん間違っていると思う。間違っていると云うと言いすぎか…。効率がよくないとか、不適切だとか、そんな感じ。リソースのコントロール権限がない (タスクの割り振り先が自分しかないってこと) とか、割り込み作業に対するコントロール権限がない (他の仕事をやらされるのを断れないってこと) などの権限の不足していると云う問題があるし、スケジューリングは重要な戦略的意思決定の部分 (見積根拠になったり、タスクの省略や順番の変更など) だからだ。もっと上位でやるべき事柄だろうな。プロジェクトマネジャー…かな?

*1:そもそも、作業の進め方についての考え方が違うから、妥当性はよく分からない…