就職

「ニュースをつなげて遊んでみた。」
"http://www.asahi.com/national/update/0512/TKY200505120207.html"
働かなくても食っていけるとか、好きなことをして食っていけるなら、うらやましい限りだと思うぞ。世の中のお父さん方は、それを目指してせっせこ、せっせこと働いてきたはずだ。生涯賃金が 3 億円少なかろうが、本人が満足しているなら別にかまわないではないか。一方で拝金主義を否定し、「金がなくても心が豊かなら…」などと喧伝されている状況があるのだから、説得力に欠けると思うぞ。ニートがダメ、フリーターがダメってのは、結局のところ、価値観の押し付けにしかならないだろう。

そうは言いながらも、50 万人分の 3 億円だから、大きな経済問題ではある。年金、保険、税収が減るのは困るし、いろいろと不安の多い世の中になり、なんらかの直接的な損害を被る虞がある。やはり、本人が好きでやっているのだからと、放置できる問題ではなさそうだ。しかし…。

"http://www.asahi.com/life/update/0509/005.html"
箱の中に押し込めばいいってもんではないだろ? 「押してだめなら引いてみろ」って言葉もある。箱の中を掃除して、入りたくなるようにすることを考えた方が良くはないか? なぜなら…。

"http://www.asahi.com/national/update/0513/TKY200505120356.html"
無理やり箱詰めしたところで、これぢゃぁねぇ…。

毎年、数人から「退職いたしましたので、連絡先が変わります。」と云うメールが何通か届く。それを読む度に、「この人も実力があるのに辞めちゃうのか…。」と、やるせない気持ちになってしまう。しかし、まあ、他人のことは言えないのだけれど…。

どういえばいいんだろう? "我慢しあう組織モデル"、"足を引っ張りあう組織モデル"、"古い組織モデル" が限界に近づいているんではないだろうか? 情報過多の今の時代に、丁稚奉公時代から引きずっているモデルでは、無理がある気がする。誰しもが情報を得て、誰しもが脳を持ち、判断する時代には、それに見合った組織モデルが必要なんぢゃないかと思うのだ。

もう少し的を絞れば、「誰々に○○をさせる」と直接的な方法で行動を変えさせるのことしかできない点に無理がある。もちろん手っ取り早いし、これがベストなケースもあるのだけれど、これしか選択肢がないのでは…ね。第一は「誰々が何々をする気になるには、どうしたらいいだろうか?」が望ましい。気持ちを乗せられれば、見せ掛けだけの自主的な行動ではなく、望んで行動するのだから、生産効率の向上もかなり期待できる。

…と云う訳で、「フリーターやニートに就職させる」ではなく、「フリーターやニートが就職する気になる方法」を考えなきゃダメなんぢゃないの? と云う話。たぶん、その答えは離職率も下げることになるはずだしね。

どうせ、「なんで就職せなあかんねん!」に対して、相手が納得するような説明なんてできないだろ?