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「これ、まじっすか?」

もしかしたら、私が最初に Web Application を知ったのは、WebObjects だったかもしれない。当時、数百万円の値段が付いていた "それ" の試用版の CD-ROM が Apple から送られてきたのだったと思う。そして、それは不幸の始まりだった。WebObjects での開発を知ってしまうと、他の環境での開発なんてやってられないのだ。仕事では、ServletJSPPL/SQL なんかで開発していたと思うけれども、面倒で、面倒で…。

開発ツールとしての WebObjects はもちろん便利なんだけれども、フレームワークや全体の考え方の影響を受けたのが小さくないと思う。たぶん、開発した人たちは天才と呼ぶに相応しい人たちだろう。まだ、Web Application なんてなかった頃に、あれだけ完成度の高いものを作った訳だし、おそらくは最初の Web Application Server だったと思う。そんな世界を知ってしまった私がシステム開発の仕事をする時、いつも頭の中にあるのは「彼らならどうするだろうか?」と云うことだった。これが周りとのギャップになってしまったりするのだけれど…。

NeXT 時代は数百万円で販売されていた WebObjects だが、Apple に買収されて 7 万数千円で販売されることになった時には狂喜した。それが今度は事実上、無料になるのだ。驚愕である。一方で「いいものが売れる訳ではない。」ことを意味することでもあるのだけれど…。

Ruby で Web システムを作ろう」と書いてから 1 週間も経ってないのだけれど、今度のニュースには悩まされてしまう。もし、昔のまま開発言語が Objective-C であったなら、おそらく即決だったのだけれど、今は Java しか使えないからなぁ…。