★★★★★ "ゴールドラット博士のコストに縛られるな!"

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"ゴールドラット博士のコストに縛られるな!"
「ザ・ゴール」シリーズは小説スタイルだったが、説明スタイルで書かれた TOC の解説書である。「コストに縛られるな!」とある通り、一般に用いられている製造原価と云う考え方が、「利益最大」に照らし合わせて考えると、間違ったものであることを説明し、正しい判断を導くための方法を丁寧に解説している。

「物差し (評価基準)」は非常に重要である。間違った物差しでは間違った結果が生まれ、期待した結果を得るためには、それを導く物差しが必要である。製造原価だけでなく、稼働率や納期遵守率が誤った物差しであることは、稼働率 100% でも在庫がたまる一方ではかえってコストが嵩むことや、安い部品と高価な部品では、同じ 1 日の納期遅延でも影響が違うことから簡単に分かる。では、正しい物差しは何かと言えば…。それは本書を読んでいただくとして…。

TOC は、製造関係のものと云う先入観があるかもしれないが、もっと根源的なものであり、応用範囲は幅広い。そう云うことに気づけば、目から鱗が落ちることは間違いない。本屋さんで見かけたら、ぜひ、手にとって読んでみてもらいたい一冊である。

# 義務教育で教えるべきだとすら思っている。